冲方丁原作の天地明察を見てきました。
今回は事前に原作を読んで。
冲方丁ってマルドゥック・スクランブルみたいにSF作家だったりライトノベルイメージがあったんですが、バリバリの時代物なんか書けるんですねー。多彩。
あらすじはこんな感じ。
代々将軍に囲碁を教える名家に生まれた安井算哲は、対局よりも星と算術に夢中になり、時間を忘れてのめり込んでしまう事もしばしばだった。ある日、会津藩主の保科正之から日本全国で北極星の高度を測り、その土地の位置を割り出す北極出地を命じられる。一年半の任務を終え、暦のずれが判明すると、今度は新しい暦作りの総大将に任命される。天体観測と数理解析を重ねた結果、幕府は改暦を帝に請願するのだが...
以下、ネタバレ含む感想です。
碁打ちで趣味で算術を嗜んでた安井算哲が、北極出地を経て天文を学び、暦を作るお話。原作は上下二冊に分かれてて結構なボリューム。
映画では会津藩当主の保科正之や水戸光圀の凄さがあまり描かれていなかったり、大老酒井忠清の出番が無かったり、安井算哲の最初の妻が出てこなかったり、山崎闇斎が目立ちまくってたりと原作と細かい違いはありますが、大まかなストーリーは同じ。
算術家の関孝和と出会ったり、北極出地へ行ったり、改暦しようとして失敗したり、京都で再度改暦の儀を通して完。
ラストの方の立ち回りの末に山崎闇斎が死亡してしまうのは余分だったと思いますが、あれだけの分量をよく二時間にまとめたな、という印象。
時代物が苦手な人でも楽しめると思います。